寝る前の食事は太る?太らない?
夕食後から寝る前までの時間に『何か食べたい!』という気持ちになることはありませんか?
筆者の場合、太るとわかっているけど、ちょっと口がさみしいから・・・
ひとつだけならいいよね?
と、悪魔のささやきに負け、決まって甘いものを食べてしまい、罪悪感を感じることは多々あります。
今は、育児に専念しているので、夕食の時間も早いのですが、社会人の頃は、残業続きで、食事は寝る前ということもありました。
寝る前の食事というのは、太るものだと思っていますが、中には寝る前に食べてるのに太らない人っているんですよね。
寝ているときは、エネルギー消費は少ないし、寝る前の食事は太らないってこともあるのでしょうか?
今回は、寝る前の食事は太るのか、太らないのか、徹底調査しました!
『寝る前に食べる』と『太る』の関係性
筆者も最近ダイエットをしたいと思っているのですが、なかなか長続きがせず、せめて食べるものには気をつけようとしています。
日頃から、3食以外の間食は控えているし、間食をするとしても少量と決めているのですが、全く効果がないのです。
食事は子供に合わせて早いし、最近は極力寝る前は食べないようにはしているのになぜでしょうか?
調べてみたところ、『食べる』行為の前後が身体に影響をしている場合があるようです。
今回は、以下の2つの場合に絞ってみていきます。
1. 『食べたあとをどう過ごすか』
2. 『どの時間帯に食べるか』
『食べたあとをどう過ごすか』と『太る』の関係
食べ物を口にしたらすぐには栄養素として使われると思いがちですが、実際は、食べたものは胃や腸によって消化・吸収されます。
そして、肝臓では栄養素やエネルギーなどとして使われやすくなるよう代謝が行われます。
このため、食後は安静に過ごすほうがいいとされていますが、安静が効果的なのは食後30分くらいだそうです。
血糖値は、食後30分~1時間くらいでピークになり、インスリンが分泌されます。インスリンは、糖をエネルギーに変え血糖値を下げ、更に肝臓で蓄積されなかった余りのブドウ糖を中性脂肪として脂肪細胞の中へ取り込むので、「食後に適度な運動をしない」が習慣化されていると脂肪を溜め込みやすく太りやすくなってしまうそうです。
早い時間だからたくさん食べても大丈夫!という考え方は、少し考え直した方が良いということですね。
『どの時間帯に食べるか』と『太る』の関係
食べたあとどう過ごすかが『太る』と『太らない』のさかえ目とお話しました。
しかし、「夜」寝る前に食べても食後30分から1時間の間にたくさん身体を動かせば痩せる!というわけでもないようです。
それは、夕方から夜にかけてBmal1(ビーマルワン)と呼ばれるタンパク質の分泌量が関係しているからです。
このBmal1は、脂肪細胞に脂肪を溜め込もとするタンパク質で、22時以降によく分泌されるといいます。
つまり、「夜」寝る前、例えば日頃から食事を22時以降に取るということが習慣化している人は、太りやすい習慣であるといえます。
このように身体のメカニズムによって『太る』、『太らない』のさかえ目があるというのは目からウロコですね。
生活リズムにあった『食』の工夫
私たちは、それぞれ仕事や事情で理想とはかけ離れた生活スタイルをやむを得ず維持していることがあります。
どうしても食事が遅くなりがちになってしまうのも仕方がないということが殆どです。
しかし、ちょっとした工夫で『食』の習慣を変えることができます。
例えば、できる限り、就寝の3時間前までには食事を済ませたり、炭水化物や脂質は20時以降は食べない、また脂の少ない肉や魚などのタンパク質やビタミンやミネラル類の野菜や海藻を中心に身体のメンテナンスに心掛けて食事をするなど、ちょっとした意識で食の習慣を替えることは可能です。
まとめ
いかがでしたが?
今まで夜寝る前の食事は太るという考え方が定着している中、食事を早めにとっていても食事後の活動量によっては「太りやすい」原因を作り出しているなんて知る由もありませんよね。
既に決まった生活スタイルをガラリと変えることは難しくても「食」の習慣を変えていくことで「太りやすい」生活習慣から逃れられます。
ちょっとした工夫をして、効率の良いダイエット、また健康的な生活を送りたいものです。