カメムシが大量発生する原因は?洗濯物についた時の駆除方法!
去年、ちょうど10月くらいに家族旅行で旅館に宿泊したのですが、部屋で窓を開けて心地よい風を楽しんでいたら、いつの間にかカメムシが大量発生し、急きょ、部屋を替えてもらったことがあります。
よく、取り込んだ洗濯物が臭いと思ってみたら、カメムシが付いていたという話も聞きますが、実は、カメムシは、ちょうど秋になると越冬できる場所を求めて、温かいところに集まってくる習性があるようです。
カメムシの習性とはいえ、折角綺麗に洗った洗濯物の台無しになってしまうし、ましてや大量発生なんて想像するだけで気持ち悪いですよね。
何かいい駆除方法はあるのでしょうか?
今回は、そんな特に秋に大量発生してしまうカメムシ対策と駆除方法をご紹介します。
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カメムシは農業害虫
例年4~6月ごろにカメムシが好物とするヒノキ等にどれくらいの卵があるかを調べ、「今年は例年より〇倍発生しそうです」という予想をするそうです。
それもそのはず、カメムシは、農業害虫として分類されていて、農作物をダメにしてしまう恐れがあるので、農家にとっては重要な情報になるのです。
万が一、大量にカメムシが発生しそうだと予測されると行勢によって『病害虫発生予察注意報』が出されます。
では、どのような条件がそろうと大量発生するのか見てみましょう。
カメムシが大量発生する原因
カメムシの好きな植物と繁殖範囲
造林の拡大
カメムシの好きな植物と繁殖範囲
カメムシは、クズなどの「つる性の植物」の葉の裏に卵を産む習性があります。
例えば、雑草が多く生えている広い空き地があると、結果的に大量発生させる原因となってしまいます。
対策としては、殺虫剤を撒くか、雑草を抜いてしまう他ありません。
造林の拡大
戦後、日本では、国でスギやヒノキの造林を始めました。
カメムシはこれらの木を好むため、大量に発生するようになったといいます。
カメムシにとって住む環境が良くなったわけですから、仕方ないような気もします。
ちなみに戦前までは、自然の量で育っていたこともあり、カメムシが大量発生することは多くなかったといいます。
つまり、カメムシの好む木に比例して、カメムシの数も増えたということですね。
カメムシが活発に動く時間帯
日本には、何種類かのカメムシがいます。特にクサギカメムシ、スコットカメムシ、更には、マルカメムシという種類は、洗濯物によくつくカメムシです。
これらの活発に動く時間帯を把握し、その時間帯には洗濯物を干さないという手があります。
クサギカメムシは、午前9時半~午後2時半頃まで、スコットカメムシは、午後2時頃、そして、マルカメムシは、午後2時~4時半頃まで活発に動いているといわれています。
このように時間帯で見ると、よくくっつきにくるカメムシの種類を知らないと、日中はほぼ外に洗濯物を干せないということになりますね。
カメムシを引き離す方法
万が一、カメムシが洗濯物についてしまったら、どうしたらいいのでしょう?
追い払おうと激しく揺すったり、叩いたりするとカメムシが驚き、臭いを出します。
こうなってしまうと、とても臭いので、ティッシュ又は、割りばし等で、優しく引き離しましょう。
割りばしやピンセット等を使い、足をつかみ、少量の水で薄めた台所洗剤を泡立てた容器に入れると、臭いを出されずに退治することが出来ます。
もちろん、殺虫剤を使用する方法もありますが、洗濯物へ直接当たると、人体に悪影響とも言えますので、使えるのはやめておくのが無難でしょう。
カメムシ対策
ミント系のハーブを植える
対策グッズを使用する
ミント系のハーブを植える
カメムシは、自ら臭いを出すくせに自分の臭いで気絶してしまう「臭い」に弱い虫といわれています。
意外過ぎて、思わず笑ってしまいますよね。
でも、対策は、その「臭い」にヒントがあるのです!
実は、カメムシは、ミント系が苦手なので、「日本ハッカ」や「サントリナ」等のミント系のハーブを洗濯物を干す傍に育てると効果的だそうです。
対策グッズを使用する
カメムシに悩まさせる人も多いのか、「カメムシキンチョール」という商品があります。
カメムシ駆除の他、カメムシが寄り付きそうな場所にあらかじめスプレーしておくことで、カメムシを近寄らせないことが出来ます。
また、洗濯物には、カメムシなどの虫が付かないよう洗濯物を覆うカバーなどの商品を使ってみるのもいいでしょう。
なお、カメムシに限らず、多くの虫は、光るものや白いものにくっつきたがります。
特に白い無地の衣類などには、洗濯カバーを使うなど、干すときに気を付けることで、カメムシ対策に繋がります。
まとめ
いかがでしたか?
カメムシは、農業害虫としても嫌われ者ですが、大量発生の原因は、そもそも人間である私たちにあります。
カメムシが好む木を増やしたり、住みやすい環境が整っているという現実も理解する必要があるかもしれません。
とはいえ、ここでできることは、それぞれに合った対策法で、カメムシの嫌う環境づくりをするということでしょう。