賞味期限切れの卵は加熱するといつまでなら食べられる?
なんだか最近色々と忙しくて、食事と言ったらお惣菜に頼り、誘われるがまま外食が続いてしまい、気づいてみたら自炊をしていなかったという経験はありませんか?
「そうだ、自炊をしよう!」と冷蔵庫を開けたら、賞味期限切れの卵がたくさん・・・
時々気分で自炊をする人あるあるではないでしょうか?
賞味期限切れの卵を捨てるのって、もったいないですよね。
とはいえ、『生もの』ですから、食中毒にでもなったら大変です!
が、しかし!
『賞味期限切れの卵をハンバーグやフレンチトーストに使っても大丈夫?』でもご紹介したのですが、賞味期限切れの卵であっても加熱をすることでおいしく食べれることが判明しています!
『賞味期限が1週間も切れているけど、大丈夫?』
『賞味期限切れの卵はいつまで大丈夫?』
今回は、そんな賞味期間切れの卵は加熱して『いつまで』食べられるかを調査しました。
卵の賞味期限
『賞味期限切れの卵をハンバーグやフレンチトーストに使っても大丈夫?』でもご紹介していますが、卵の賞味期限についておさらいしておきましょう。
まず、日本の卵の賞味期限ですが、『生』でその卵を安全に食べられる期限が定義で決められています。
また、安全に生食として食べられる期限というのは、食中毒の防止を観点に『サルモネラ菌が増殖し始めるまでの期間』だそうです。
しかし、季節や保存温度により、サルモネラ菌の増殖が始まらない期間が異なるようです。
イギリスのハンフリー博士の研究結果によると、以下のように夏に比べて冬の方がサルモネラ菌の増殖が始まらない期間が長いのです。
■たまごの保存温度と生食できる日数(理論値)
保存温度(℃) 日数 10 57 15 43 20 30 25 21 -引用元日本卵業協会
このように季節によっては、36日間と安全に生食できる卵の賞味期限は異なるのですが、実際には、年間通じて卵の賞味期限は約2週間としてパック販売されているのが現状です。
ハンフリー博士の理論に基づいて考えるのであれば、冬であれば、1~2週間程度であれば、賞味期限が切れていても生卵が食べられるという判断になります。
とはいえ、やはり生卵で食中毒にはなりたくないので、生食は賞味期限内が安心ですね!
賞味期限切れの卵を加熱!いつまで食べられる?
さて、賞味期限切れの卵ですが、これはあくまでも『生』で卵を安全に食べられる期間なので、『加熱』して食べるのであれば、賞味期限が切れていても安全に食べられます。
というのも、サルモネラ菌などは加熱処理をすることで菌が死滅されるからです。
『賞味期限切れの卵を加熱した場合、いつまで食べれる?』
という疑問ですが、こちらも時期と保存状態により変わってきます。
大体1週間~1ヶ月が目安ですが、10℃以上になるとサルモネラ菌は発育されやすく、20℃以上になると増殖もしやすくなるので、夏場は1週間。
そして、寒い冬場であれば、1ヶ月以内であれば加熱することで食べられるでしょう。
ただ、加熱するときは、目玉焼き等、卵単体を加熱処理するときは、70度以上で1分以上、そして、ハンバーグなどほかの材料と混ぜている場合は必ず75度以上で1分以上火を通しましょう。
腐った卵を見分ける方法
今回は、賞味期限切れの卵について調査しましたが、やはり賞味期限内に消費するのが一番です。
もちろん、加熱するのであれば多少賞味期限が切れていても食べられるのですが、心配でしたら、以下の方法で卵が腐っていないか確認してみましょう。
水に浮かべる
殻を割る前に調べる方法なのですが、まずは、ボウル等に水を入れて、その中に卵を入れてください。
腐っている卵というのは、中に入っている水分が蒸発し、代わりに空気を取り込んでいるため、軽いです。
そのため水の中に卵を入れると古い卵は浮き、新鮮な卵は底に沈みます。
浮いた卵はかなり古いものということになりますので、迷わず捨てましょう。
卵を割る
卵を割って中身を確認する方法です。
黄身がぐずれてしまった、白身が変色している、または卵から臭い匂いがする状態であれば、卵が腐っていると判断できます。
こちらも加熱しても食べることはできません。
迷わず捨てましょう。
まとめ
いかがでしたか?
賞味期限切れの卵は加熱することで安全に食べることができますが、大体1週間~1ヶ月までには消費するようにしましょう。
また、1週間~1ヶ月というのは、時期や保存方法によって異なります。
夏場であれば、早く消費する方が良いですし、冬場であれば、多少賞味期限が切れていても1ヶ月以内で加熱すれば大丈夫です。
なお、場合によっては卵が腐っていることがありますので、少しでもおかしいなと思う事があれば、破棄し、絶対に食用にしないようにしましょう。