ほくろに毛が生える原因は?なぜ毛が太くなる?
お肌のトラブルに加え、ほくろに毛が生えるという悩みを持つ方は多いようです。
それもそのはず、ほくろに生えている毛ってなぜか太くないですか?
特に女性の場合、ほくろから太い毛が生えているのを発見すると衝撃を受ける方も少なくないはずです。
ほくろから太いけが生えていて、あまりにも驚いて、衝動的に抜いたり、カットしてしまう人もいるでしょう。
ほくろに毛が生える原因となぜ毛が太くなるのか?
まさに誰もが気になるほくろの毛となぜ太くなるのかの原因について調べてみました。
ほくろとは?
「ほくろ」とは、医学的な専門用語で「色素性母斑(しきそせいぼはん)」または、「母斑細胞母斑(ぼはん)」と呼ばれています。
母斑細胞はメラニン色素を持つ細胞で、増殖することによりできる良性の皮膚病変です。
ちなみに『ほくろ』といえども、色の濃さや形などいろいろな種類があります。
一般的には、黒い色をしていて、隆起、または、平坦なほくろをイメージする人も多いでしょう。
しかし、実際には、特殊な『ほくろ』として肌色で隆起していたり、たくさん顔面にできてくるほくろ等あります。
中には、ほくろをイボやシミと認識してしまうほど、私たちがイメージする一般的なほくろからかけ離れた症状のものも存在するということです。
どうしてほくろに毛が生えるの?そして、なぜ太くて長いの?
そもそも毛穴というのは全身にまんべんなくありますよね。
もちろん、ほくろがあるところにも毛穴があるわけで、そうなるとほくろに毛が生えるということはごく自然なことと言えるのです。
ただ、ほくろの部分は、活発にメラニン細胞が働いているため、ほかの部分の毛穴よりもメラニンの生成が多く、色素も濃厚といわれてます。
つまり、ほくろの部分は栄養が豊富なので、産毛とは思えないほど太く、長く、そして色も濃くなる傾向にあるようです。
ちなみにほくろの毛は、20代頃から生えてくるという人も少なくないので、小さいころはなかったのに成人になってから生えるようになったということもあるようです。
ほくろの毛はどうしたらいい?
ほくろから生えてくる毛は「縁起がいい」とか「抜くと癌になる」という話を聞いたことがある人もいるかもしれません。
実は、ほくろから生えた毛にまつわる話は多いのですが、実際にほくろから生えた毛が気になるという人は多いです。
中には、抜くという人もいますが、医学的にも「カットするほうがいい」と言われています。
というのも、ほくろというのは、皮膚の表面に出来た良性の腫瘍でもあります。
良性とは言え安易に腫瘍に強い刺激や紫外線を当てすぎると悪性に変わってしまうこともあるそうです。
また、抜くことで腫瘍や皮膚の奥まで傷をつけてしまうこともありますので、慎重に対処した方が良いといわれています。
ほくろから生えてくる毛と病気について
万が一良性の腫瘍であるほくろから悪性の腫瘍が発生した場合、毛が生えてくることはないといいます。
なぜかというと、悪性腫瘍になってしまうとほくろの毛穴自体が壊れてしまうからです。
つまり、ほくろから毛が生えているということは、病気ではないので安心ということなのです。
ただ、ほくろの毛が特別太かったり、長かったりということもありますが、これは、メラノサイトの活性化が原因ですので、心配する必要はないようです。
ほくろと病気について
「ほくろ」は、良性の腫瘍であるとお話ししました。
しかし、中には良性のほくろのように見えて、実は皮膚がんの一種である「悪性黒色腫」である場合があります。
これは、メラノサイトが悪化し、腫瘍になったもので『メラノーマ』とも呼ばれています。
悪性黒色腫は発生すると進行が速いので、非常に悪性度の高い腫瘍としても知られています。
また、罹患率に関しては、黄色人種である日本人にとっては、比較的低いといわれていますが、罹患してしまうと死亡率はとても高いので、日頃から身体に対する注意が必要です。
ちなみに紫外線が一因と考えられているため、過度の紫外線を浴びる等は避けましょう。
まとめ
ほくろから生えてくる毛というのは、気になるものです。
特に女性の場合、ほくろから太い毛が生えているのを見つけたら、とっさに抜きたくなるものです。
しかし、ほくろの毛というのは、良性の腫瘍であり、むやみに刺激をしないほうが良いとされています。
また、刺激をすることで、良性の腫瘍から悪性の腫瘍になってしまうこともあるので、「抜く」のはやめた方が良いでしょう。
ただ、抜きたい気持ちは十分わかります。どうしても毛を失くしたい場合は、「カット」しましょう。
ほくろの毛にまつわる話はいくつもあるようですが、安易に考えず、慎重に対処したほうが良さそうです。
ただ、ほくろの毛というのは、ある意味、「病気ではない」というサインにもなりますので、いいことだと知っておいてくださいね。
とはいえ、ほくろはほくろでも、中には、悪性の腫瘍、つまり『皮膚がん』である場合があります。
黄色人種に罹患する確率は、白人に比べ低いといわれてはいるものの、罹患してしまうと死亡率が高いといいます。
過度に紫外線を浴びたりするのを控え、日頃から身体に注意すると良いでしょう。