円高と円安の仕組みについてわかわかりやすく解説!
メディアから毎日のように入ってくる『円高』と『円安』の情報は、普通に生活をしていても間接的に私たちの生活に影響しています。
実際に株やFX等をやっている方にとっては、毎日チェックしたい重要な情報ですが、直接、為替に関係のない人達には、さらりと流してしまう情報かもしれません。
毎回メディアでは、わかりやすく為替の仕組みを説明してくれるわけでもないので、為替を理解していないと、つまらない情報として聞き流してしまいがちですよね。
また、『円高』や『円安』という言葉にピンとこなかったり、興味がないという理由もあるかもしれませんね。
「円高だから何?」「円安だから何?」
そんな質問が頭に浮かぶことはあっても、調べるほどでもないというあなたに特に知っていただきたい!
今回は、知っておくと経済や海外事情にも興味が沸いてくる『円高』と『円安』の仕組みつついて、小学生でも理解できるようにわかりやすく解説します!
円高と円安
日本銀行のHPでは、以下のように説明されています。
円高とは、円の他通貨に対する相対的価値、言い換えると、円1単位で交換できる他通貨の単位数が相対的に多い状態のことです。逆に、円安とは、円の他通貨に対する相対的価値(円1単位で交換できる他通貨の単位数)が相対的に少ない状態のことです。
(参照:日本銀行HPより )
「なるほど!そういうことか!」と、すんなり理解できる方は少ないと思います。
では、少し「自分事」で為替に触れてみましょう。
両替をしてみよう
では、実際に1万円を手にして、アメリカに行ったと想像してみましょう。
為替相場が、1ドル=100円であれば、1万円=100ドルとして両替されます。
また、為替相場が、1ドル=80円であれば、1万円=125ドルとして両替されます。
1ドル=100円の時より、25ドル分増えました!円が、高めに売れたということから、『円高』といいます。つまり、円高のときにアメリカ旅行をすると、為替だけで随分と得した気分になりますね。
では、1ドル=125円ではどうでしょう?1ドルを購入するために125円支払うと1万円=80ドルとなり、これを『円安』といいます。
同じ1万円でも、為替相場によって、他通貨の価値が異なるということです。
当然、このように自ら為替に触れることで、損得を感じてしまうというわけです。
100均ショップに例えてみよう!
なんとなくわかったけど、まだよくわからないという方は、100均ショップを想像してみてください。
今回は、画鋲が必要ということで、とある100均ショップに来ました。
どの商品も100円ですが、先々月は、80個入、先月は120個入、今月は160個入で売っていたとします。
どの画鋲も品質に差がなく同等品だとすると、「80個」より「120個」、「120個」より「160個」の方が「安い」ですよね。
逆に「160個」より「120個」、「120個」より「80個」の方が、画鋲1個に対し「高い」ということになります。
ここで注目していただきたいのが、画鋲1個に対して「高い」「安い」という表現をしている点です。
1ドル=円で考えてみよう
では、次にこの100円商品を「1ドル」に、そして画鋲1個を「1円」に置き換えてみましょう。
● 1ドル=「80円」より「120円」、更に「160円」の方が、円が「安く」これを『円安』といいます。
● 1ドル=「160円」より「120円」、更に「80円」の方が、円が「高く」これを『円高』といいます。
このように身近なもので考えるとわかりやすく納得もしやすいですよね。
まとめ
普段から耳にする「円高」「円安」という言葉ですが、直接かかわらない限り、あまり気にしない言葉であり、スルーしてしまいがちです。
1ドル=125円になったら、円安なのか、円高なのか・・・
簡単に理解する考え方があります!
例えば、誰もが利用する100均でのお買い物で考えると意外にも簡単に理解することが出来ます。
100円を手にして「160個入り」の画鋲を購入するか「80個入り」を購入するかを考えてみましょう。
品質に変わりがなければ、当然「160個入り」の方が、画鋲を「安く」手に入れたということになります。
逆に「160個入りがあるのに「80個入り」を購入した場合は、画鋲1つあたりを計算してみても「高い」ということになります。
つまり、1ドル=「80円」より「160円」の方が、円が安くなります。そして、これを「円安」と言います。
また、1ドル=「160円」より「80円」の方が、円が高くなりますので、「円高」と言います。
いかがでしたか?
考え方ひとつで、あまりなじみのない用語でもすんなり理解できると、経済にもより興味が持てますね。