睡眠時間は5時間がすっきり起きれる?昼寝はしたほうがいい?
趣味や好きなこと、又は、勉強にもっと没頭したい!という人は少なくないでしょう。
とはいえ、1日24時間というのは、誰に対しても平等です。
特に学校や仕事があると、そこで拘束される時間もあり、なかなか自分の時間というのは作り出せないものです。
そこで、思いつくのが『睡眠時間を短くする』ということでしょう。
多くの人が、1日の3分の1ほどを睡眠時間として費やしているわけですから、睡眠時間を短くすることで趣味や勉強の時間も確保しやすいのです。
そこでよく言われるのが、『短時間睡眠は5時間睡眠がいい』ということですが、はたして睡眠時間を削っていいことはあるのでしょうか?
また、日本人の平均睡眠時間は、7時間半と言われる中、5時間弱では頭もすっきりせず短いのでは?昼寝はするの?などといった疑問も出てきますよね。
今回は、そんな5時間睡眠ですっきりするのか、また昼寝は必要かを調査しました。
世界のショートスリーパー
ショートスリーパーとは、短時間睡眠であっても目覚めよく、午前中から1日ずっと高いパフォーマンスを発揮できる人のことを言います。
実は、睡眠時間の短時間化や効率化に関しては、過去の偉人から学べる部分が多く、例えば、ナポレオンは3時間、トーマス・エジソンは4時間、そして、レオナルドダヴィンチに至っては、たった90分しか1日に睡眠をとらなかったといわれています。
レオナルドダヴィンチに関しては、4時間ごとに15分ずつの睡眠をとり、1日合計90分の睡眠スケジュールをとり生活していたといわれています。
現代社会では、学生や社会人にとっては、モデリングするには困難を極めます。
また、ナポレオンの3時間睡眠に関してはよく知られていますが、実は、会議中や移動中に居眠りをしていたとブーリエンヌによる記録があり、6~8時間の睡眠をしていたことが知られています。
よって今回は、エジソンの4時間睡眠を例にとり、短時間睡眠について答えていきたいと思います。
短時間睡眠なら5時間弱睡眠
眠りというのは、寝汗によって体温が下がっていく過程で眠りがどんどん深くなり、呼吸・血圧・心拍数にあげることで体温を上げ、眠りが浅くなるようになっています。
体温が下がり、再び上がるという時間を『睡眠単位』といい、この睡眠単位中に体温によって作り出される深い眠りを『ノンレム睡眠』、浅い眠りを『レム睡眠』と言います。
そして、睡眠は、レム睡眠とノンレム睡眠が90分毎に繰り返され、眠りの浅くなったレム睡眠時に起きるとすっきりして目覚められて良いようです。
平均的な日本人の睡眠時間は7時間半とされていますので、短時間睡眠を実践するのであれば、短すぎる90分睡眠を除き、3時間、4時間半、または6時間という選択肢があります。
とはいえ、3時間では、日中のパフォーマンスは低下し、更には健康を害するという声も多く、あまりお勧めできません。
また、6時間睡眠は『短時間睡眠』とは言い難いため、睡眠が深い4時間半、そして30分弱のお昼寝を加えた5時間弱睡眠が『短時間睡眠』として一番良いでしょう。
ちなみに4時間睡眠のエジソンも昼寝をすることで活動出来ていたといいます。
昼寝は、時間帯疲労回復の効果も高いとされ、近年、昼寝の時間を取り入れている企業も増えてきています。
一般的な成人の睡眠とショートスリーパー
睡眠時間を削ることで、自分がやりたいことに費やせる時間が確保できますが、睡眠というのは、身体のメンテナンスをするとても重要な時間でもあります。
上記で5時間弱睡眠をご紹介しましたが、実際にやってみてどうも脳の働きが悪かったり、頭がすっきりしないようであれば、それは体質によるものかもしれません。
というのも、ショートスリーパーは、ベッドに横になってわずか1分で睡眠状態に入ったり、横になりわずか14分後にはノンレム睡眠に入るという研究結果があるようです。
これは、一般的な成人の約半分の時間で深い睡眠に入っていることを表します。
また、一般的な成人の睡眠は総睡眠時間の約20%と言われる中、ショートスリーパーは、深い睡眠が総睡眠時間の50%を占めていたという驚く結果もあるといいます。
つまり、ショートスリーパーは短時間であっても一般的な成人に比べ10倍以上も早く深い睡眠にはいり、2倍以上も効率よく身体のメンテナンスを行っているのです。
このように体質的なこともあるので、自身にとって適切な睡眠時間を見つけることが大切です。
睡眠時間の長さより質
睡眠のよしあしというのは、『時間』だけでは測れないともいいます。
一般的には、6時間~8時間程度の睡眠が1日の疲れを取るのに必要といわれる中、重視すべきことは、『睡眠の質』という意見もあるようです。
確かに長く睡眠を取ってもすっきりしなかったり、逆に短時間の睡眠でも疲れが取れて頭もすっきりすることってありますよね。
では、どうしたら睡眠の質を挙げることができるのでしょうか?
調べてみると睡眠の質を上げるには、いくつかの条件があるようです。
就寝3時間前までに食事を終え、寝付きをよくする
室内でラベンダーなどのアロマを焚く
興奮をしずめる効果のある緑色の寝具にする
就寝前のスマホは控える
パジャマで寝る
なかなか質の良い睡眠が取れてないと感じたら、これらを参考にしてみるといいかもしれません。
まとめ
短時間睡眠をすることで、趣味や勉強の時間が増えることは間違いありません。
しかし、短時間睡眠と言ってもあまりにも短すぎては頭もすっきりせず、健康にもよくありません。
短すぎず、短時間にこだわると、睡眠は90分毎に繰り返されているレム睡眠とノンレム睡眠の関係上、4時間半と30分弱の昼寝を加えた5時間弱睡眠が一番良いという結論に至りました。
ちなみに4時間睡眠のエジソンも昼寝をすることで活動できたといいますので、最低でも1日5時間弱の睡眠は確保したいものです。
また、睡眠時間は長いのになぜかすっきりしないという方は、上質な睡眠をとれていない可能性があります。
中には、睡眠時間より睡眠の質の方が大切という声もあるので、質のよい睡眠がとれる工夫をしてみるのもよいでしょう。