甘酒の効能!癌や糖尿病に効果的?
地元の秋祭りで毎年配られている甘酒がどうしても苦手で、実際に一杯を飲み干したということがありません。
お酒自体、全く飲まない、いや正しくは「お酒が飲めない」筆者は、『甘酒』という名前からして甘いお酒としか思えないからです。
しかし、甘酒は、『飲む点滴』と言われるほど栄養が豊富だと知り、飲まず嫌いではいけないと思い始めました。
また、『甘(い)(お)酒』と書きますが、実は甘酒といっても2種類あり、実際にはアルコールが入ってない甘酒もあるというではないですか!
そんな甘酒ですが、「甘酒の効能」というのはどんなものがあると言われているのでしょうか?
また、気になる癌や糖尿病等の病気にも効果があるのかも知りたいところです。
今回は、そんな『甘酒』の効能と癌や糖尿病にも効果的なのかを徹底調査しました!
甘酒の種類
甘酒は、日本酒をつくる際の副産物である酒粕(さけかす)に水を加えた『酒粕の甘酒』と米と麹(こうじ)を発酵させた『米麹の甘酒』の2種類あります。
酒粕の甘酒には、炭水化物、たんぱく質、脂質が高く、アルコール分が含まれています。
また、甘さがないので、砂糖を加えてあるのが特徴とされています。
ただ、1%未満のごくわずかなアルコール分が含まれている可能性があるため、アルコールに敏感な方は注意が必要です。
一方、米麹の甘酒は、発酵段階で自然な甘味が出てくるので砂糖は使用されていません。
また、アルコール分が含まれていない甘酒として知られています。
甘酒と糖尿病
米麹の甘酒は砂糖を加えて作られていませんが、発酵により約2割がブドウ糖に変化していていることから、米麹の甘酒は、血糖値が気になる方には向いていません。
ちなみに『飲む点滴』として病気等に効能があるとされているのも米麹の甘酒の方で、これはブドウ糖が点滴と成分が酷似しているからだそうです。
米麹の甘酒は、疲労回復や脳が疲れた時にとても効果的ということです。
一方、酒粕の甘酒は、酒粕に含まれる成分が血糖値上昇を抑える効果があるとのデータ結果があるそうです。
その他、ビオチンが血糖値を下げてコントロールする働きがあり、インスリンに似た物質が含まれていることから、糖尿病予防に期待ができるようです。
血糖値を気にする方であれば、『酒粕の甘酒』の方が安心です。
甘酒と血糖値
食事から摂取された糖分は、通常、「インスリン」の働きにより、筋肉細胞等に取り込まれ、そして血液中に残るブドウ糖分量(=血糖値)を適正調整しています。
しかし、細胞の「糖を吸収する能力」が低下してしまうと、インスリンが頑張っても血液中の糖を細胞に送り込むことができず、結果的に血糖値を急上昇させてしまいます。
米麹から作られている甘酒の約2割はブドウ糖とご説明しましたよね。
ブドウ糖は、消化にかかる時間の必要がないのですぐに吸収され、血糖になります。
つまり、インスリンの働き以上に摂取することで、それだけ血糖値が上昇してしまうのです。
また、甘酒は脂質を含まない液体であるため、胃腸からの糖分吸収速度は大きいと言えます。
つまり、米麹の甘酒を飲むと血糖値が急上昇するという現象をもたらします。
糖尿病を患っている場合は、ブドウ糖は危険な飲み物ですので、米麹の甘酒は、控えたほうが良いと言えるでしょう。
逆に低血糖に陥ったときには、素早い回復が見込める優秀な飲み物です。
血糖値が急上昇してしまうと?
『高血糖』というのは、多くのインスリンが分泌されている状態であり、また脳の神経細胞を破壊して『認知症』を引き起こしてしまう危険があるといいます。
また、インスリンは、細胞増殖を助ける働きをするので、癌になってしまう可能性も指摘されているようです。
高血糖にならないよう気をつけたいものですね。
まとめ
甘酒は、米麹で作られたものと酒粕でつくられたものの2種類あります。
酒粕の甘酒には砂糖を加えるのに対し、米麹の甘酒は発酵することで自然な甘味が出てくるのが特徴です。
米麹の発酵によって作り出される甘味は、ブドウ糖であることから、糖尿病を患っている人にはおすすめできない飲み物と言えます。
ブドウ糖は、血糖値を上げるほか、高血糖になってしまうとガンを引き起こす可能性もあるので、注意が必要です。
ただ、低血糖になっている時などにはとても最適な飲料だと言えます。
疲れた時などに是非飲んでみたいですよね。